javaとJavaScriptの違いとは
「JavaとJavaScriptの違い」とは、何でしょうか?
実はこれ、IT業界で働いている人でも、意外と答えられない人が多い質問なのです。特に、IT業界の営業やマーケティング担当の人は、直接、プログラムを作成することはないので、はっきりと答えられない人が多いのです。しかし、歴史も違えば、用途も全く異なります。それなのに、なぜ、JavaとJavaScripは名前が非常に似ているのでしょうか?JavaとJavaScripの歴史とは??改めて、勉強していきましょう。
Javaとは
Javaとは、業務システムやアプリ開発に使用されるプログラム言語のことです。
例えば、スマートフォンのAndroidアプリはJavaで作ることができます。
また、TwitterやFacebookなどのWebサービス(「いいね」の数を表示させたり、「既読」表示をさせたり)もJavaで作ることができます。
さらに社員の給料の管理ソフトもJavaで作ることができます。
このように、Javaは「サーバ上で動き、サーバでデータを管理することができる」ということが大きな特徴となります。
そのため、さまざまなデータの入力や修正などを簡単に行うためのソフトやアプリを開発するために適しているのが、このJavaというプログラム言語になります。
JavaScriptとは
JavaScriptとは、ホームページやWebサービスを作成するためのプログラム言語です。
単純なホームページであれば、HTMLのみでも作成できますが、例えば、「メインの画像をスライドショーのように動かしたい」と考えた時には、JavaScriptを用いて作成することが必要となります。
同様に、ある特定のボタンをクリックしたら、「○○しました!」と表示が出るようにしたり、カウントダウンタイマーを設置したり、メニューの下からサブメニューを表示させたりといったことも、すべて、JavaScriptで作成することができます。
このように、JavaScriptは「インターネット上で動きのあるページを作ることができる」ということが大きな特徴となります。
Javaの歴史とは
Javaの歴史は、Sun Microsystems社(現在:Oracle社)によって、1991年に開発されたプログラミング言語です。元々、Javaは「FAX家電製品」での使用を目的に開発されました。
しかしながら、Javaはプログラム言語としては非常に優秀で、使い勝手が良くできていたので、少しずつWebサービスの開発やネットワークサーバなど、さまざまな場所に用いられるようになっていきました。
現在では、ブルーレイプレイヤーを動かすのに使われていたりします。
このようにJavaが非常に人気となったわけですが、その人気になった大きな要因として、
「Windowsでも、Macでも、Linuxでも、Androidでも動く」
という汎用性の高さが挙げられます。
例えば、iPhoneでもAndroidのスマホでも同じように動くアプリがあったら、めちゃくちゃ便利ですよね。
このようにして、Javaは、現在でも非常に人気のあるプログラム言語として広まっています。
JavaScriptの歴史とは
JavaScriptは、Netscape Communications社(ネットスケープコミュニケーションズ)が、1995年に開発したプログラミング言語です。
インターネット上で、動きのあるページを作りやすくするために開発されました。
そのため、このJavaScriptは、プログラマーよりデザイナーのほうで人気が出ました。
また、どのブラウザ(ChromeやSafari等)でも使用できたため、汎用性が高かったことも人気の要因でした。
JavaScripはJavaの人気に便乗しようとして命名された?
では、全く歴史も人気の仕方も使用用途も大きく異なるプログラム言語が、なぜ、このように似た名称になったのでしょうか?
それは、JavaScriptが「Javaが開発された4年後に完成した」ということが大きく関係しています。
もともと、JavaScriptは、開発している段階では「LiveScript」という名称がつけられていました。しかしながら、当時、プログラムの世界では、Javaが非常に人気が出てきていました。
「LiveScript」を世の中に広めるためには、この人気に便乗しない手はない!!
そう考えたNetscape Communications社(ネットスケープコミュニケーションズ)の開発者たちは、「LiveScript」という名称を「JavaScript」にわざわざ変更したのです。
つまり、JavaScriptは「便乗商法」の果てにつけられた名称だったというわけなんです。
まとめ
以上のことから、JavaとJavaScriptとは、名前は非常に似ているが、「全く異なるプログラム言語である」ということです。
人間でいうところの、日本人とアメリカ人ぐらいの差です。肌の色も違えば、話している言葉も違う。習慣や風習も違う。つまりは、これぐらの違いが、JavaとJavaScriptの違いということなのです。
よって、簡潔にまとめると、
・Javaは、パソコンやスマホのソフトやアプリを作成するためのプログラム言語。
・JavaScriptは、インターネットのホームページで使用するためのプログラム言語。
という感じになります。ぜひ、覚えておいてください。