Windows10の環境変数「Path」の設定方法を紹介します。
Pathの設定
Pathとは
WindowsなどのOSでは、パソコンの動作に関して「環境変数」という設定項目があります。その環境変数のひとつの設定項目に、「Path」があります。
Pathとは、ソフトウェアが配置されている場所までのフォルダ階層の道筋を言います。
ここでは、ソフトウェアとしてJavaを例に説明していきます。Javaが配置されているフォルダ階層、つまりJavaのPathは、「C:\pleiades\java\11\bin」です。
※PHPの場合は、Pathを「C:\xampp\php」と読み替えてください。
Pathを通す
「Pathを通す」という表現は、特定のPathをシステムに認識させることを言います。javacコマンドを例に、Pathを通すということはどういうことか見ていきましょう。
まずはコマンドプロンプトを起動することから始めます。以下のように、画面左下のアプリ検索で「cmd」と入力して「Enter」キーを押します。
コマンドプロンプトが起動します。
※その他のコマンドプロンプトの起動方法
画面左下のWindowsアイコンで右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。
名前に「cmd」と入力し、「OK」をクリックします。(以下のダイアログは、キーボードの「Windowsキー+R」でも表示することができます。)
コマンドプロンプトが起動します。
コマンドプロンプトが起動したら
「javac -version」と入力し、「Enter」キーを押してみてください。
※PHPの場合は、「php -v」に読み替えてください。
すると、上のようなメッセージが表示されたと思います。「javac -version」というコマンドは、javacというソフトウェアでJavaバージョンを表示するためのコマンドですが、javacがシステムに認識されていないという結果が表示されているのです。
では、続けて、「C:\pleiades\java\11\bin\javac -version」と入力して「Enter」を押してみてください。
「javac 11.0.3」というJavaバージョンが表示されました。
これは、javacのソフトウェアが配置されている場所、つまりjavacのPathを含めてコマンドを入力することで、初めてシステムがjavacを認識して実行することができるのです。
ただ、毎回長いPathを含めたコマンドを入力するのは面倒ですので、
javac -version
これだけで「C:\pleiades\java\11\bin\javac -version」と同じ結果が得られるようにしたいと思います。
そこで、あらかじめシステムに「C:\pleiades\java\11\bin」を認識させることを「Pathを通す」と表現します。
Pathの設定
画面左下のWindowsアイコンをクリックし、赤枠の設定(歯車アイコン)を選択します。
Windowsの設定一覧が表示されるので、その中の「システム」をクリックします。
左側メニューの一番下、「バージョン情報」をクリックします。
右側にバージョン情報が表示されるので、下の方の関連設定「システム情報」をクリックします。
以下の赤枠の「システムの詳細設定」をクリックします。
システムのプロパティが表示されますので、詳細設定タブの「環境変数」をクリックします。
システムの環境変数の中にある「Path」を選択し、「編集」をクリックします。
一覧に表示されているのが、すでに通しているPathとなります。ここにJava用のPathを追加するために、「新規」をクリックします。
以下のように、「C:\pleiades\java\11\bin」と入力し、「OK」をクリックします。
環境変数のダイアログ、システムのプロパティのダイアログをそれぞれ「OK」をクリックして閉じてから、PC端末を再起動すれば完了です。(再起動をしないと、環境変数が反映されないので必ず再起動をしましょう。)
Path設定の確認
javaのPathが実際に通っているか確認してみましょう。
コマンドプロンプトを起動し、「javac -version」と入力してJavaバージョンが表示されれば成功です。